初めて猫を迎えるあなたへ。
愛猫の健康を生涯にわたって支えるキャットフード選び、何から始めればいいか迷っていませんか?
世の中にはたくさんの情報が溢れていて、基本的な選び方はもちろん、年齢別やライフステージに合ったフードの違い、ドライとウェットの違い、さらには人気の高いおすすめランキングまで、調べるほどに分からなくなるかもしれません。
また、フードの安全性や原材料、最近よく耳にするグレインフリーの必要性、そして気になる値段や相場についても知りたいですよね。加えて、もしもの時に備えて、愛猫がフードを食べないときの対処法や、正しい与え方と量、そして絶対に与えてはいけないものまで、初心者の飼い主さんが知っておくべきことは山積みです。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するため、猫のフード選びに関するあらゆる情報を網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。
- 初心者でもわかる猫フードの基本的な選び方
- 年齢やライフステージごとの最適なフード
- フードの安全性を見極める原材料チェックのコツ
- フードを食べない時や与え方の疑問解決法
- 専門家の意見を参考にした信頼できるフード選択基準

初めての猫飼いでフード選びに迷ったら、簡単な質問に答えるだけで最適なフードが見つかる診断機能もぜひご活用ください。愛猫の特徴に合わせた診断で、フード選びの不安を解消できます。
初心者向け猫フード選びで押さえるべき基本

まずは、キャットフードを選ぶ上で絶対に外せない基本的な知識から確認していきましょう。ブランドや価格だけで判断するのではなく、猫という動物の特性を理解することが、失敗しないフード選びへの第一歩となります。
猫フードの基本的な選び方3つのポイント
キャットフード選びを成功させるためには、押さえるべき3つの大きな柱があります。それは「猫の食性」「栄養基準」「フードの種類」です。これらを理解するだけで、選択肢をぐっと絞り込めるようになります。
猫の食性
まず最も大切なのは、猫が「完全肉食動物(オブリゲート・カーニボア)」であるという事実です。これは、猫が健康を維持するために、動物の肉や魚から得られる動物性タンパク質が不可欠だということを意味します。
特に重要なのがタウリンというアミノ酸です。猫は体内でタウリンをほとんど生成できないため、動物の組織、特に心臓や筋肉から直接摂取する必要があります。タウリンが不足すると、拡張型心筋症という深刻な心臓病や、網膜変性による失明など、生命に関わる疾患を引き起こす可能性があります。
栄養基準
次に、パッケージに記載されている「総合栄養食」という表示を確認することです。この表示があるフードは、そのフードと新鮮な水だけで、特定の成長段階で必要な栄養素をすべて満たすことが証明されています。初心者の飼い主さんにとっては、この表示が栄養バランスを保証する最も信頼できる目印となります。
フードの種類
そして最後に、フードの「役割」を理解することも大切です。市場には「主食」となる総合栄養食の他に、おかずやトッピング向けの「一般食」、しつけやご褒美に使う「おやつ」があります。
- 主食(総合栄養食):
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毎日の主要なカロリーと栄養素は、この「総合栄養食」から摂取する必要があります
- 一般食(副食):
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ウェットフードの缶詰やパウチに多く見られるこのタイプは、栄養的に完全ではありません。これらはあくまで「おかず」や「トッピング」です
- おやつ(間食):
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猫とのコミュニケーションやご褒美として有効ですが、おやつの量は1日の総摂取カロリーの10%から20%以内にとどめるべきです
以上の3点を踏まえ、「動物性タンパク質が主原料の、総合栄養食」を主食として選ぶことが、基本的な方針となります。
安全性は原材料表示でしっかり確認

フードの安全性を確かめるためには、パッケージ裏の原材料表示を読み解くスキルが求められます。難しく感じるかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえるだけで、質の高いフードを見分けることが可能になります。
原材料リストは、含まれている量が多いものから順番に記載されるのがルールです。
完全肉食動物である猫のためには、リストの最初に「鶏肉(チキン)」や「サーモン」といった、具体的な肉や魚の名前が記載されている製品が理想的です。逆に、「肉類」のように曖昧な表記のものは、品質の透明性が低い可能性があるため、より具体的な表記のフードを選ぶ方が安心感があります。
また、「チキンミール」や「肉副産物」といった表記に不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、これらは必ずしも低品質なものではありません。
- ミール:
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肉から水分と脂肪を取り除いて粉末状にしたもので、実は生肉よりもタンパク質が凝縮された効率的な栄養源です
- 副産物:
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人間が食べない肝臓や心臓などの内臓を指すことが多く、これらは野生の猫が獲物から得るビタミンやミネラルを豊富に含んだ、栄養価の高い部位でもあります
添加物について

添加物についても知っておきましょう。「タウリン」や「ビタミン」といった栄養強化剤は、猫の健康に不可欠で有益な添加物です。
一方で、「BHA」や「BHT」、「エトキシキン」といった「合成酸化防止剤」や、猫には不要な「着色料・香料」については、その安全性を懸念する声もあります。
これらを避けたい場合は、「ミックストコフェロール(ビタミンE)」などの天然由来の「酸化防止剤」を使用した製品を選ぶと良いでしょう。
年齢別・ライフステージに合わせたフード選択

猫が必要とする栄養は、その生涯を通じて変化していきます。人間の子供と大人で食事内容が違うように、猫も子猫、成猫、高齢猫といったライフステージに合わせてフードを切り替えることが、健康寿命を延ばす鍵となります。
子猫期(誕生から1歳まで):成長に必要な栄養重視

子猫の時期は、骨や筋肉、内臓などが急速に発達する、一生で最も多くの栄養を必要とする期間です。
そのため、子猫用フードは成猫用に比べて、高タンパク質・高カロリーに設計されています。また、骨格の形成をサポートするために、カルシウムやリンといったミネラルも強化されています。
給餌のスケジュールは以下のようになります:
- 生後3〜4週まで:
-
「母乳」または「子猫用ミルク」が唯一の栄養源です
- 生後3〜4週から:
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離乳を開始します。
「子猫用フード」をお湯でふやかしてペースト状にしたものから始め、徐々に固さに慣らしていきます - 生後約2ヶ月以降:
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固形の「子猫用ドライフード」や「ウェットフード」に完全に移行します
- 約1歳齢:
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体の成長がほぼ完了するため、この時期を目安に「成猫用フード」へと切り替えます
💭 著者の経験談

うちの子猫は最初フードをあまり食べませんでしたが、お湯でふやかして人肌程度に温めてあげたら、驚くほど食いつきが良くなりました。香りが立つのがポイントみたいですね。
成猫期(1歳から7歳まで):理想体重の維持が目標

成猫期の栄養管理の目標は、理想的な体重と体型を維持し、全体的な健康を保つことです。
子猫期のような急激な成長はないため、カロリーの過剰摂取は肥満につながりやすくなります。
成猫用フードは、特に活動量の少ない室内飼いの猫の体重増加を防ぐため、カロリー密度が調整されています。このステージでは、「室内猫用」「毛玉ケア」「皮膚の健康維持」といった、個々の猫の健康課題に特化した機能性フードも選択肢に入りますが、その基本は必ず「総合栄養食」であることが前提です。
高齢猫(シニア)期(7歳以上):加齢性疾患への配慮

猫が7歳を過ぎると、徐々に老化の兆候が現れ始めます。代謝が低下し、運動量も減少するため、肥満になりやすくなる一方で、腎臓病や関節炎といった加齢性疾患のリスクが高まります。
高齢猫(シニア)用フードは、これらの変化に対応するために特別に調整されています:
- カロリー調整:
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肥満を防ぐために、カロリーは控えめに設定されていることが一般的です
- 高品質なタンパク質:
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腎臓への負担を軽減しつつ、加齢による筋肉量の減少(サルコペニア)を防ぐため、消化吸収の良い高品質なタンパク質が使用されます
- 機能性成分の添加:
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関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチン、また老化に対抗するための抗酸化物質(ビタミンE、Cなど)が配合されていることがあります
多くのメーカーでは、7歳または8歳をシニア期への移行の目安としています。
特別な配慮が必要な場合
特定のライフイベントは、猫の栄養要求を劇的に変化させます:
- 避妊・去勢手術後の猫:
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手術後はホルモンバランスの変化により代謝が低下し、食欲が増加する傾向があるため、肥満のリスクが非常に高くなります。このため、低カロリーで満腹感を得やすいように食物繊維が強化された、避妊・去勢後専用のフードが推奨されます
- 妊娠・授乳期の母猫:
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母猫は、自身と胎児(または授乳中の子猫)の両方を支えるため、通常の成猫の2倍から4倍ものエネルギーを必要とします。この高い栄養要求を満たすためには、栄養価の高い子猫用フードを与えるのが一般的です
ドライとウェットの違いと上手な使い分け

キャットフード選びにおいて、飼い主は「ドライフード(カリカリ)」と「ウェットフード」という二つの主要な形式に直面します。どちらか一方が絶対的に優れているというわけではなく、それぞれに明確な利点と欠点が存在します。愛猫の健康状態、好み、そして飼い主のライフスタイルを考慮し、最適な選択をすることが求められます。
ドライフード(カリカリ)の特徴

ドライフードは、その実用性の高さから多くの家庭で主食として選ばれています。
- 経済性:
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ウェットフードに比べてカロリーあたりの価格が安く、経済的です
- 保存性:
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開封後も長期間保存が可能で、特に日中留守にする家庭で置き餌(自由採食)がしやすいという大きな利便性があります
- 歯の健康:
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硬い粒を噛み砕く際の摩擦作用により、歯垢の蓄積を物理的に抑制する効果が期待できるとされています
- 低水分量:
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最大の欠点は、水分含有量が約10%と非常に低いことです。猫はもともと飲水量が少ない動物であるため、ドライフードを主食とする場合は、意識的に新鮮な水を十分に飲ませる工夫が不可欠となります
ウェットフードの特徴

ウェットフードの最大の価値は、その高い水分含有量にあります。
- 水分補給:
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水分含有量が約75%と高く、食事から自然に水分を摂取させることができます。これは、飲水量が少ない猫の総水分摂取量を増やす上で非常に効果的です
- 泌尿器系の健康維持:
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十分な水分摂取は尿の濃度を下げ、尿路結石(ストラバイト結石やシュウ酸カルシウム結石など)の形成リスクを低減させるのに役立ちます。猫は泌尿器系の疾患にかかりやすいため、これは重要な利点です
- 高い嗜好性:
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ドライフードよりも香りが強く、嗅覚に頼って食事を判断する猫にとって非常に魅力的です。食欲が落ちた猫や、好みがうるさい猫にも受け入れられやすい傾向があります
- コストと保存性:
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カロリーあたりの価格が高く、開封後は冷蔵保存が必要で1〜2日以内に消費しなければならないため、利便性や経済性の面で劣ります
- 栄養バランスの確認:
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市場には栄養的に不完全な「一般食」が多く含まれているため、主食として与える場合は必ず「総合栄養食」の表示を確認する必要があります
獣医師が推奨する「ミックスフィーディング」という選択

ドライフードとウェットフードの利点を両立させる最適な方法として、獣医師や専門家の多くが「ミックスフィーディング」を推奨しています。これは、ドライフードとウェットフードを組み合わせて与える食事スタイルです。
例えば、日中は置き餌としてドライフードを与え、朝晩の食事の時間にウェットフードを与えるといった方法が考えられます。これにより、飼い主はドライフードの利便性と経済性を享受しつつ、ウェットフードを通じて愛猫の水分摂取量を確保し、食事の満足度を高めることができます。
話題のグレインフリーは本当に必要?

近年、キャットフード市場で大きなトレンドとなっているのが「グレインフリー(穀物不使用)」です。しかし、これが全ての猫にとって必須条件かというと、必ずしもそうとは言えません。
グレインフリーが良いとされる理由
- アレルギー対応
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診断された穀物アレルギーを持つ、ごく一部の猫にとっては、グレインフリーは必須の選択肢となります。
- 肉食動物への適合
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穀物を使用しないことで、フード全体の炭水化物量が抑えられ、タンパク質含有量が高くなる傾向があります。これは、猫本来の肉食性の食事構成に近いと言えます。
科学的な視点からの反論・補足
- アレルギーの頻度
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猫における真の穀物アレルギーは、実際には非常に稀です。食物アレルギーの原因としては、牛肉、乳製品、魚などのタンパク質の方が一般的です。
- 穀物の消化性
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キャットフードに使用されるトウモロコシや米などの穀物は、猫が消化しやすいように加熱・加工(アルファ化)されています。適切に処理された穀物を、ほとんどの猫は問題なく消化・吸収できます。
- 炭水化物の代替
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「グレインフリー」は「炭水化物ゼロ」を意味しません。多くの場合、穀物の代わりにジャガイモ、サツマイモ、エンドウ豆などが炭水化物源として使用されています。これらの代替食材が、必ずしも穀物より優れているとは限りません。
💭 著者の経験談

私の経験では、グレインフリーにこだわりすぎる必要はありません。大切なのは、穀物が入っているかどうかよりも、フード全体の栄養バランスです。具体的には「タンパク質が多め、脂肪はほどほど、炭水化物は少なめ」という配分になっているかがポイントです。
キャットフードの値段・相場を解説

毎日与えるものだからこそ、フードの価格は気になるところです。価格と品質にはある程度の相関関係がありますが、「高ければ高いほど良い」という単純な話ではない点を理解しておきましょう。
現在の価格相場
ペットフード協会の調査によると、猫の主食にかかる費用は月々2,000円から3,000円程度が平均的なようです。
価格と品質の関係
一般的に、価格が非常に安いフードは、コストを抑えるためにトウモロコシなどの穀物を主原料にしている傾向があります。対照的に、高価なフードは、人間用の食材と同等の品質の肉や魚を豊富に使用したり、研究開発にコストをかけたりしていることが多いです。
最適な価値の見つけ方
しかし、最も重要なのは、これまでに解説した栄養学的な基準を満たした上で、飼い主さんが経済的に無理なく継続して購入できる製品を見つけることです。
背伸びして高価なフードを選んでも、続けられなければ意味がありません。家計と相談しながら、愛猫にとって最適な価値を持つフードを選んであげましょう。
カナガンのようなプレミアムフードでは月約4,000円、ロイヤルカナンのような獣医師推奨フードでは平均的な価格帯となり、それぞれに異なる価値を提供しています。
実践で役立つ初心者向け猫フード選びのコツ

フード選びの基本がわかったら、次は実際に与える上での実践的な知識を身につけましょう。適切な与え方や、食べない時の対処法について解説します。
愛猫への正しい与え方と1日の給与量
どんなに良いフードを選んでも、与える量が多すぎれば肥満に、少なすぎれば栄養不足になってしまいます。適切な量を与えることは、フード選びと同じくらい大切です。
ただし、これらはあくまで目安です。最も大切なのは、定期的に体重を測り、愛猫の体型(ボディコンディションスコア)を見ながら量を微調整することです。肋骨がうっすらと触れる程度が理想的な体型とされています。
給餌回数については、猫はもともと少量を頻繁に食べる習性があるため、成猫の場合は1日に2~3回に分けて与えるのが一般的です。
消化器官が未発達な子猫の場合は、さらに回数を増やし、1日3~6回に分けて与える必要があります。
フードを食べないときの対処法

愛猫が急にご飯を食べてくれなくなると、とても心配になりますよね。ここでは、よくある「食べない」お悩みについて解決策を提示します。
- 病気の可能性をまず疑う
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何よりもまず、病気の可能性を考えてください。特に、普段食欲旺盛な猫が24時間以上何も口にしない場合や、元気がない、嘔吐するなどの他の症状を伴う場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
- 単なる偏食や環境要因の場合
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病気ではなく、単なる気まぐれや飽きが原因の場合、いくつかの工夫で食欲が戻ることがあります。
- フードを温める:
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ウェットフードを人肌程度に温めて香り立たせることは非常に効果的です
- 食事環境の見直し:
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食器を清潔に保ったり、静かで落ち着ける場所に食事場所を移したりする環境の見直しも試す価値があります
- 変化を加える:
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ドライフードに嗜好性の高いウェットフードを少量トッピングするのも良い方法です
フードの切り替え方法
新しいフードに切り替える際は、急に行うと下痢や嘔吐の原因になるため、必ず段階的に行いましょう。
一般的に、7日から10日間ほどかけて、徐々に新しいフードの割合を増やしていく方法が推奨されています。
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【危険】猫に与えてはいけないもの

人間の食べ物の中には、猫にとっては命に関わる猛毒となるものが数多く存在します。飼い主さんの知識不足が悲劇につながることのないよう、ここに挙げるものは絶対に与えないでください。
絶対避けるべき食品・植物
- ネギ類(タマネギ、ニンニクなど)
ネギ類は赤血球を破壊し、重度の貧血を引き起こします。加熱しても毒性は消えません。ハンバーグやシチューの煮汁なども危険です。 - チョコレートおよびカフェイン含有物
チョコレートに含まれる成分は神経や心臓に作用し、痙攣などを起こすことがあります。特にカカオ含有量の高いダークチョコレートは危険性が高いです。 - ブドウ・レーズン
原因物質は特定されていませんが、少量でも急性腎不全を引き起こし死に至るケースが報告されている、非常に危険な食品です。 - ユリ科植物
観葉植物として人気のユリは、猫にとっては猛毒です。花や葉だけでなく、花瓶の水を舐めただけでも重篤な急性腎不全を引き起こす可能性があります。猫を飼う家庭では、ユリ科の植物は絶対に持ち込まないようにしましょう。
その他の注意すべきもの
- アルコールおよび生のパン生地
- キシリトール(人工甘味料)
- 生の肉、魚、卵
- 牛乳および乳製品(乳糖不耐症のため)
緊急時の対応


緊急時に冷静に行動できるよう、普段からかかりつけの病院と夜間救急病院の連絡先をすぐに確認できる場所に保管しておくことが重要です。
初心者向けおすすめフード選択の考え方

ここまでの知識を踏まえても、いざお店に行くと無数の商品に圧倒されてしまうかもしれません。ここでは、フード選びの考え方と、初心者の方向けの基準をご紹介します。
ランキングや評価などの情報の見極め方
インターネットのランキングを参考にする際は、「誰が、どのような基準で評価しているか」を冷静に見極めることが大切です。単純な食いつきの良さだけでなく、獣医師が監修しているか、栄養バランスや安全性を客観的に評価しているかなどをチェックしましょう。
- 専門家(獣医師、ペット栄養管理士など)が監修している
- 「栄養成分」、「原材料の安全性」、「製造工場の信頼性」といった客観的な基準で評価している
- 「評価方法」が明確に記載されている
ブランド哲学の理解
フードのブランドは、大きく「サイエンス・ドリブン(科学主導型)」と「ナチュラル(自然派)」の2つの哲学に分けられます。
- サイエンス系ブランド(例: ロイヤルカナン、ヒルズ)
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長年の科学的研究に基づいて製品を開発しており、年齢や品種、健康状態に合わせた幅広いラインナップが特徴です。動物病院で推奨されることも多く、初心者でも安心して選びやすいでしょう。
- 自然派ブランド(例: カナガン、アカナ)
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「猫本来の食事」をコンセプトに、高品質な肉や魚を豊富に使い、グレインフリーであることが多いのが特徴です。原材料の質にこだわりたい飼い主さんから支持されています。
初心者におすすめの選択基準
フード選びで迷った時は、以下の基準を優先することをお勧めします:
- 「総合栄養食」表示の確認
- 動物性タンパク質が主原料
- 愛猫のライフステージに適合
- 継続可能な価格帯
- 信頼できるメーカーの製品
💭 著者の経験談

私は最初に高価なプレミアムフードを選びましたが、家計的に続けるのが難しく、結局ロイヤルカナンのような中価格帯の信頼できるフードに落ち着きました。継続できることの大切さを実感しています。
よくある質問と答え
初心者の飼い主さんからよく寄せられる質問について、専門的な観点からお答えします。
まとめ:愛猫の健康を守るフード選びの基本
ここまで、初心者向けの猫フード選びについて、基本から実践まで詳しく解説してきました。情報量が多く大変だったかもしれませんが、最後に最も大切なポイントをまとめます。
最高のキャットフードとは、特定のブランドや製品のことではありません。
以下の4つの条件を満たす、あなたの愛猫にとっての「最適な一品」のことです。
- 栄養的に完全であること(総合栄養食)
- 愛猫の年齢や健康状態に適していること
- 愛猫自身が喜んで食べてくれること
- 飼い主さんが無理なく継続して購入できること
この記事で得た知識は、フード選びの強力な羅針盤となります。しかし、最終的な判断を下す上で最も信頼できるパートナーは、日頃から愛猫を診てくれているかかりつけの獣医師です。
💭 著者の経験談

ぜひ、今回学んだ知識を活かして獣医師に相談し、二人三脚で愛猫に最高のフードを選んであげてください。それが、愛猫の健康で幸せな一生を支える、最も確実な方法と言えるでしょう。
それでも迷ってしまう場合は、簡単な質問に答えるだけで愛猫にぴったりのフードが見つかる「キャットフード診断」をお試しください。あなたのフード選びを強力にサポートします。愛猫の猫種が分からない場合は、猫種診断も合わせてご活用ください。
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