動物性原材料80%配合というプレミアムキャットフード「ジャガー」。美しいパッケージと「ラグジュアリーフード」というキャッチフレーズに惹かれている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

実際に愛猫家の間では「食いつきが良い」「毛玉が減った」といった声がある一方で、「価格が高すぎる」「うちの子には合わなかった」という意見も見受けられます。
そこで今回は、ジャガーキャットフードについて成分分析から実際の口コミまで、包み隠さず検証していきます。専門的な観点から見えてきた注意点も含めて、愛猫に本当に合うかどうかを判断できる情報をお届けします。
- ジャガーキャットフードの実際の口コミと使用感
- 成分分析から見えるメリットと重要な注意点
- 他社プレミアムフードとの詳細比較
- 価格と購入方法の最新情報
- 愛猫に適しているかの判断基準
ジャガーキャットフードの基本情報と特徴
製品の基本スペック

- 商品名: ジャガーキャットフード
- 内容量: 1.5kg
- 価格: 5,038円(税込)
- 製造国: イギリス
- 販売: 株式会社レティシアン
- 対象: 全年齢対応(※後述する注意点あり)
ジャガーの5つの特徴
- 動物性原材料約80%の高配合
チキン、鴨、サーモン、マスといった新鮮な生肉と乾燥肉をバランス良く配合。猫本来の食性に配慮した設計です。 - グレインフリー(穀物不使用)設計
小麦、トウモロコシ、米などの穀物を使用せず、消化に配慮した炭水化物源を採用しています。 - スーパーフード配合
クランベリー、ビルベリー、朝鮮人参など、健康維持をサポートする成分を配合しています。 - FEDIAF基準準拠工場※での製造
欧州ペットフード工業会連合の厳格な基準をクリアしたイギリスの専門工場で製造されています。 - 5独特なリング状の粒形状
直径約11mm、厚み約4mmのドーナツ型で、子猫からシニア猫まで食べやすく設計されています。
実際の口コミ評判を詳細調査

ジャガーキャットフードの口コミを調査すると、評価がはっきりと二極化する傾向が見られます。
高評価の口コミとその理由
食いつきの良さに驚く声
💭 飼い主さんの意見

「普段は食べムラが激しいうちの子が、ジャガーを出した瞬間から飛んできました。こんなに喜んで食べる姿は久しぶりです」

「他のプレミアムフードは匂いを嗅ぐだけで立ち去っていたのに、ジャガーは毎回完食してくれます」
健康面での改善報告
- 便の状態改善
-
「柔らかすぎた便が理想的な硬さになり、トイレ掃除も楽になりました」
- 毛艶・毛並みの向上
-
「3ヶ月継続した結果、触り心地が明らかに柔らかくなり、艶も出てきました」
- 毛玉症状の軽減
-
「週に2-3回吐いていた毛玉が、月に1回程度まで大幅に減少しました」
低評価の口コミと注意点
主な不満・問題点
- 匂いの強さ
-
「開封した瞬間、部屋中に魚と肉の匂いが充満して家族から苦情が出ました」
「動物性タンパク質由来の匂いが強すぎて、保管場所に困っています」 - 体質に合わない場合の症状
-
「切り替え開始から2日目で軟便になり、結局元のフードに戻しました」
「最初は喜んで食べていたのに、1週間ほどで急に食べなくなりました」 - 価格とリスクの問題
-
「5,000円以上する商品で、もし食べなかった場合の損失が大きすぎます」
「1袋目は完食したのに、2袋目からは全く見向きもしなくなりました」
口コミ分析から見える傾向
これらの口コミを分析すると、ジャガーの特徴である「動物性原材料の豊富さ」が、評価を二極化させる最大の要因であることが分かります。
豊富な肉類が生み出す強い香りは、猫の嗜好性を高める一方で、飼い主や一部の猫には「強すぎる」と感じられることがあります。また、高タンパク・高脂質の食事は、従来の食事に慣れた消化器系には負担となる場合もあります。
原材料と成分の専門的分析

全原材料リスト
肉類(チキン生肉、乾燥チキン、乾燥鴨肉、チキンレバー、鴨生肉)、魚類(生サーモン、生マス)、ジャガイモ、エンドウ豆、サツマイモ、乾燥卵、チキングレイビー、チキンオイル、アルファルファ、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、フェンネル、マリーゴールド、カモミール、ペパーミント、フラクトオリゴ糖(FOS)、アニス、フェヌグリーク、リンゴ、ニンジン、クランベリー、セイヨウタンポポ、海藻、カボチャパウダー、ローズマリー、ホウレンソウ、ビルベリー、ミネラル類、ビタミン類、メチオニン、タウリン、リジン、L-カルニチン、乳酸菌
保証成分と栄養バランス
栄養素 | ジャガーの値 | AAFCO基準※ | 評価 |
---|---|---|---|
タンパク質 | 37%以上 | 26%以上 | ★★★ |
脂質 | 14.88%以上 | 9%以上 | ★★★ |
粗繊維 | 5.25%以下 | – | ★★☆ |
灰分 | 10.13%以下 | – | ★★☆ |
水分 | 8%以下 | – | ★★★ |
カルシウム | 1.7% | 0.6%以上 | ★★☆ |
リン | 1.58% | 0.5%以上 | ⚠️ |
エネルギー | 387.5kcal/100g | – | ★★★ |
重要な注意点:高リン含有量の問題

ジャガーの成分で最も注意すべきは、リン含有量1.58%という数値です。
なぜリンに注意が必要か
- 腎臓への負担:過剰なリンの摂取は、腎臓病の進行を加速させる可能性があるようです。
- シニア猫のリスク:10歳以上の猫の約30%が慢性腎不全を患っているとされ、高リン食は症状悪化のリスクがるようです。
- 療法食との比較:腎臓サポート用療法食(リン0.3-0.5%程度)と比較して、3倍以上の数値です。
💭 専門的な分析によると

健康な若い猫(1-9歳)には問題ありませんが、10歳以上のシニア猫や腎機能に懸念のある猫には慎重な検討が必要とされています。個体差がありますので、獣医師にご相談ください。
機能性成分の評価
消化器サポート成分
- エンドウ豆繊維(不溶性食物繊維):
-
便のかさを増し、腸の蠕動運動を促進
- フラクトオリゴ糖(FOS)(水溶性食物繊維):
-
善玉菌のエサとなり腸内環境を改善
- 乳酸菌(プロバイオティクス):
-
腸内フローラのバランス調整
これらの組み合わせにより、毛玉の自然排出と便秘改善が期待できるとされています。
皮膚・被毛サポート成分
- サーモンオイル:
-
オメガ3脂肪酸(1.36%)とオメガ6脂肪酸(2.96%)を含有
- 比率:
-
約2.2:1の理想的なバランスで抗炎症作用が期待できるとされている
プレミアムフード詳細比較

主要3ブランドの徹底比較
項目 | ジャガー | カナガン(チキン) | モグニャン |
---|---|---|---|
主タンパク源 | チキン・鴨・魚 | チキン | 白身魚 |
動物性原材料 | 約80% | 約60.5% | 約65% |
タンパク質 | 37% | 34% | 27% |
脂質 | 14.88% | 16.7% | 11% |
リン | 1.58% | 1.1% | 1.1% |
炭水化物 | 約25% | 約27% | 約41% |
価格(1.5kg) | 5,038円 | 4,708円 | 4,356円 |
カロリー | 387.5kcal | 405kcal | 379kcal |
各製品の位置づけ

ジャガー:ウルトラプレミアム
- 最高レベルのタンパク質配合
- 活動的な若い猫に最適
- ただし高リンのためシニア猫は要注意

カナガン:高タンパクスタンダード
- チキンメインの王道プレミアムフード
- バランスの良い栄養設計
- 幅広い年齢に対応可能

モグニャン:穏やか設計
- 魚ベースで消化に優しい
- タンパク質・脂質が穏やか
- デリケートな猫におすすめ
価格とコストパフォーマンス分析

価格体系
- 通常価格:5,038円(税込)
- 定期コース最大割引:4,030円(税込、20%OFF)
- 1日あたりコスト:約129円~171円(体重4kg成猫の場合)
給餌量と月額コスト
体重 | 1日給餌量 | 月額コスト(通常) | 月額コスト(定期) |
---|---|---|---|
2-3kg | 30-40g | 約3,020円 | 約2,420円 |
3-4kg | 40-51g | 約4,030円 | 約3,230円 |
4-5kg | 51-61g | 約4,850円 | 約3,880円 |
コストパフォーマンス評価
メリット
- 定期コースで最大20%割引
- 高品質な原材料を使用
- 機能性成分が豊富
デメリット
- 一般的なプレミアムフードより高価
- お試しサイズがなく初期投資が大きい
- 食べなかった場合のリスクが高い
適用猫の判断基準と注意事項

ジャガーに適している猫
年齢・健康状態
- 1歳~9歳の健康な猫
- 腎機能に問題がない(血液検査で確認済み)
- 活動量が多く、エネルギー需要が高い
体型・体質
- 痩せ気味~標準体型
- 食が細く、体重を増やしたい
- 毛玉を吐きやすい長毛種
嗜好
- 肉類を好む
- 従来のフードでは食いつきが悪い
ジャガーの使用に注意が必要な猫
健康上の理由
- 10歳以上のシニア猫
- 腎臓・泌尿器系に疾患または懸念がある
- 肥満気味で減量が必要
アレルギー
- チキン、鴨、魚にアレルギーがある
- 特定のタンパク質に過敏反応を示す
体質・環境
- 胃腸がデリケートで下痢しやすい
- 匂いに敏感な家族がいる環境
給餌時の重要な注意点
切り替え方法
ジャガーは高タンパク・高脂質なフードのため、急に切り替えると下痢などの消化不良を起こす可能性があります。公式サイトでも推奨されている通り、10日~2週間ほどの期間をかけて、ゆっくり切り替えることが重要とされています 。
10-14日かけてゆっくり切り替え
- 1-3日目:現在のフード90% + ジャガー10%
- 4-6日目:現在のフード70% + ジャガー30%
- 7-9日目:現在のフード50% + ジャガー50%
- 10-12日目:現在のフード30% + ジャガー70%
- 13日目以降:ジャガー100%
購入方法と最安値情報

販売チャネル
- 公式サイト:メーカー直販、最も安全で確実
- Amazon・楽天:正規販売店ではなく、価格も割高
- 実店舗:取り扱いなし(オンライン専売)
最安値は公式サイトの定期コース
定期コースの特典
- 最大20%OFF(購入数に応じて割引率アップ)
- 送料無料
- お届け周期自由設定(1~13週間)
- いつでも休止・解約OK
購入前のリスク対策
お試しサイズなしの対処法
- まずは通常購入で愛猫の反応を確認
- 気に入った場合のみ定期コースに移行
- 初回は少量ずつ与えて様子を見る
よくある質問と回答

データに基づく総合分析とまとめ

総合評価
- 若い健康な猫:★★★★☆(4/5)
-
高品質な原材料と優れた嗜好性で、活動的な若い猫には理想的なフードです。
- シニア猫:★☆☆☆☆(1/5)
-
リン含有量の高さから、10歳以上の猫には推奨できません。
- コストパフォーマンス:★★☆☆☆(2/5)
-
品質は高いですが、価格設定とお試しの難しさが課題です。
購入前チェックリスト
ジャガーの購入を検討している方は、以下をチェックしてください。
- 愛猫は10歳未満である
- 腎機能に問題がない(血液検査で確認)
- 約5,000円の初期投資を許容できる
- 強い匂いを家庭で管理できる
- 継続する場合の月額コストに納得している

すべてにチェックが入った場合、ジャガーは愛猫にとって良い選択肢となる可能性が高いです。
最終的なおすすめ度

ジャガーキャットフードは、健康で活動的な若い猫には優れた選択肢となりうる高品質なフードです。しかし、価格の高さとシニア猫への適用制限を考慮すると、万能なフードとは言えません。
愛猫の年齢、健康状態、そして家計への影響を総合的に判断して選択することをおすすめします。
フード選びで迷ったときは
また、どのフードを選ぶにしても、定期的な健康診断と血液検査により愛猫の健康状態を把握し、それに基づいたフード選択を心がけることが最も大切です。
愛猫の健康と幸せな食事時間のために、この記事が参考になれば幸いです。